理事長所信
![]() 第33代理事長 熊木 幸治 |
2012年度 公益社団法人浦安青年会議所 |
戦後の荒廃した日本の再建を目指し、青年会議所の灯がともったのが63年前。その後、復興しめざましい高度成長期を迎え、その時代が求めた「明るい豊かな社会」は、すでに実現されているかもしれません。しかし、時代や我々を取り巻く環境は常に変化しています。
我がまち浦安においては、2011年3月11日に発生した東日本大震災で大規模な液状化現象が発生し、波打つ道路、傾いた住宅と電柱、数え切れない地割れや陥没と、痛々しい姿をさらけ出し、未だ復興への歩みをはじめたばかりです。また、全国的に有数であった財政力も、復旧・復興に向けた財政需要の増大に加え、経済情勢の悪化により、厳しい状況に陥っています。今まさに、このまちは有史以来最大の危機といっても過言ではありません。
また、今までは戦後と表現されてきた時代も、今後は震災後と表現されていくのではと思われるほどの状況に直面しています。それは、戦後というひとつの時代が終わり、震災後という新しい時代に突入したとも言えます。大きな転換期である今、この危機を変革のチャンスと捉え、能動的に行動しなければ、我々の未来に「明るい豊かな社会」の実現はありえません。今こそ、これまで以上に「積極果敢」に行動し、必要とされるまちづくり運動に邁進するべきです。
【活力溢れる未来(まち)へ】
まちづくり運動とは、市民が主体であるべきと考えます。しかし、主体となるべき市民のまちづくりへの関心は、まだまだ高いものだとは言えません。それは多くの市民が、まちづくりは行政が行うものであるという、依存した考え方があるからではないでしょうか。そのような状況下、様々な問題を抱える現代社会において、住民ニーズも複雑多様化し、行政だけに頼った事業展開はもはや限界に近づいていると感じます。市民主体の自立したまちづくりを進めるためには、市民活動が行われやすい環境づくりが必要と考えます。その為には、地域に住まう人々が地域の将来を想い、積極的に社会参画し、実践できるフィールドを提供していくことが必要です。我々が、市民の声を肌で感じ、市民と行政の架け橋となり、地域ビジョンを共有することができれば、市民主体のまちづくりは必ず実現できるはずです。これらを展開する事が、行政に依存し、政治に無関心な市民の意識を変革し、希望に溢れ活力ある未来への第一歩となるのです。
【未来を託す子ども達に】
近年、少子化により親の過保護や過干渉、子育てに対する不安感が増大する一方で、対極的に周囲への無関心から、人と人の触れ合いや、地域との関わりが希薄になってきており、子ども達が自立心及び社会性などを身に付けにくくなっています。これらは、子ども達の善悪を判断する能力、相手の立場になって考える思いやりの心、そして道徳心などを養う機会を奪い、モラルの低下につながっています。子ども達が、幼少期をどう過ごすかということは、その後の人生において最も重要な事です。これらの事を、我々大人や親が真剣に考え、家庭教育、地域社会にフィードバックしていく事が大切です。
次代を担う子ども達が、将来に夢や希望を持ち、自立した大人へと成長するためには、世代を超えた地域ぐるみで子育てを行う地域教育もさることながら、家庭教育こそが最も重要です。子どもは、親の姿を見て成長していきます。我々大人や親が、自らを律し、夢と情熱を持って行動する姿を見せる事が出来れば、心豊かで道徳心溢れる子ども達になり、このまちの輝かしい未来を託すことが出来ると確信します。
【まだ見ぬ仲間を求めて】
より充実したJC運動を展開していく為には、会員を増やしていく事が必要です。「明るい豊かな社会」を目指す上で、同じ志を持つ仲間を増やす事は、JC運動の推進そのものなのです。本年度は、20名の新しい仲間を求めてこの課題に取り組みます。青年会議所は、40歳で卒業という特徴があり、浦安青年会議所においても、これからの2年間で20名が卒業を迎えます。市民からの期待と信頼に応える為にも、継続的な新入会員の発掘は必須です。近年の経済状況下において、会員数を拡大することは容易なことではありません。しかし、我々が常に高い志を持って運動を展開し、浦安JCの魅力を発信し続けていれば、それに共感する同世代の青年は数多くいるはずです。【自身の成長のために】
青年会議所活動の一番の魅力は、JCに所属していなければ出会えなかったような人たちとの出会いにあります。出向は、県内にとどまらず、その気になれば日本全国にも新たな出会いをもたらしてくれるはずです。色々な場面で様々な人と出会うことによって、出向した者が人脈と見識を広め、青年会議所でのネットワークをつくり、自身の成長に必ず繋がります。出向する権利は、すべてのメンバーに平等に与えられています。積極的に出向し、互いに出向者の活動を理解し、全体でサポートするという意識を持つとともに、その経験をメンバーで共有することが、浦安青年会議所の発展にも繋がると考えます。【社会で生かせる研修】
我々は、JCメンバーである前に青年経済人です。我々がより良いJC運動を展開する為には、それぞれが所属する企業や組織の発展が不可欠です。なぜなら、自分たちが所属する会社や組織からの物理的・精神的支援によりJC運動という、このすばらしい運動に参画できているのです。地域企業や組織の発展は、地域社会全体の発展にも繋がると考えます。このような経済不況や社会が混迷するこの時代だからこそ、青年経済人として見識を高める事はもとより、経営者としての資質を磨くためにも、先見性や創造性を見出せる事業を展開しなければなりません。そこから得られるものは、会社経営のみならず、JC運動においても大きな力となるはずです。
【出会いから繋がりへ】
JCの活動は月に1〜2回開催される「例会」と、原則としてメンバーが必ず所属する「委員会」を中心に行なわれますが、インターネットや携帯電話などの普及により、コミュニケーションの手法も大きく変化し、手軽に交流する事が出来る反面、ここ数年、委員会の枠を超えた交流が少なくなっていると感じます。青年会議所における交流活動で共通する大切な事は、人と人との出会いです。メンバー同士がふれあい語り合うことは、JC活動の目的の一つであり魅力の一つでもあります。積極的に相互交流することができれば、組織力を高め、大きな力が生まれ、今後どのような事業にもメンバー同士が団結して取り組んでいけると確信します。
【おわりに】
浦安青年会議所は2011年5月より、新しく公益社団法人浦安青年会議所として本格的な歩みを始めました。これまでの道を歩んできた歴史と伝統を受け継ぎ、さらに地域に必要とされる事業を展開し、JC運動の新たな礎を創るために一歩一歩確実に歩んでいきます。また、この混沌とした時代に我々が求められている事は、「積極果敢」な行動、それは責任と覚悟が伴った自らの意思による能動的な行動であると考えます。若者が「積極果敢」に躍動するまちには、活力が溢れています。この気概を持って「明るい豊かな社会」の実現に向けて挑戦し続ける事により、浦安青年会議所は真に社会変革の原動力となる事が出来るのです。
事業計画
・市民が主体となるまちづくり事業の開催
・親子の絆を醸成する青少年健全育成事業の開催
・第24回わんぱく相撲浦安場所の開催
・20名以上の会員拡大
・JC運動にも生かせる経営研修事業及び青年経済人としての資質を磨く事業の開催
・会員相互の繋がりを感じる事業の開催
・日本青年会議所への積極的な支援・協力
・各出向者への積極的な支援・協力





