2003年度 (社)浦安青年会議所 基本方針及び事業計画
理事長 西野 賀昭
【2003年度スローガン】
『全員参加!熱く語ろう、誇りと思いやりを携えて』
○基本方針
●LOM活力、魅力の維持、発展を目指しメンバー全員による会員拡大
●Jaycee満足の追及
●地域へ貢献する活動の再認識
戦後の復興と高度経済成長、バブル景気と平成不況、少子高齢化や青少年犯罪、環境問題や外交政策、経済再建と企業モラル。今後の日本はどこに向おうとしているのでしょうか?
過去22年間、浦安青年会議所は創生期から常に志の高い活動を行ってきました。社団法人を取得し、まちづくりや自己啓発を続け、地域においてリーダーシップを発揮してきました。貴重な人材を輩出し、先駆的なNPOとして今日に至っています。
その土台を基に、今こそ混沌とした未知の可能性を切り拓く、誇りある志と思いやりを携えて青年らしく行動していくことが求められています。
『一人ひとりが輝いてLOMが輝く』
最近、アイデンティティ・クライシスという言葉をよく耳にします。自己の主体性や存在意識が薄くなる不安定な状況をさしますが、青年会議所も例外ではありません。
ここ数年、入会者数と卒業者・退会者数のバランスが崩れている事や、社会、経済環境の変化から活動スタンスを変えざるを得なくなる事と共に、メンバーが多かった時代の活動を維持、発展するには、人材、ノウハウが追いつかないのが実情ではないでしょうか。一人当たりの負担が増えることにより不安を覚え、ネガティブな意識が芽生えてしまいます。
私達は、一人ひとりが関われる時間や内容の違いを理解し合い、社会情勢の変化によるメンバーへの負担増から、各人が出来る精一杯を集約し、大きな志を形にすべく熱く語り合わなければならないのです。
メンバー一人ひとりの個性ある輝きが、誇りある志に則り、思いやりのある固い絆で結ばれた組織として、とても魅力ある輝きを放つことを確信しています。
しかし、このクオリティを維持、発展させる為には、たくさんの活動が必要です。新たなバイタリティやノウハウを持った情熱ある仲間を増やし、友として切磋琢磨しながら有意義な機会を作っていく事が急務であり、将来に飛躍する大きなハードルなのです。なんとしても皆でその認識を共有し、変革の能動者である団体として輝き続けようではありませんか。
メンバーから『JCに入会して良かった』、地域から『JCに入会したい』と思われる青年会議所を目指そう。
メンバー達と、これから入会する仲間への合言葉です。JCは常に発展途上であり、全員参加によって成り立っていることを確認し合いましょう。
『主役は委員会』
充実した委員会から心熱きJayceeが誕生します。委員会の在り方こそ今後の青年会議所を左右します。異業種の集まりである青年会議所は、年齢も様々で、様々な価値観を持った考え方の違う人が集まります。時には年上である人生の先輩に対して指示を出さなければなりません。委員会をまとめる委員長の難しさはこのあたりにあります。しかし気の合う仲間とだけで事業をしていくのであれば、青年会議所の将来は下降線の一途を辿ることになるでしょう。
ではどのような委員会が望ましいのでしょうか。一つ目には自主的であることです。 「やらされている」「こなしている」という意識では活動に熱が入りません。委員会メンバー全員で意見を出し合い、激しく熱く議論し、自分達で作り上げた事業を自分達で展開し、成果を収め、その達成感を、喜びを、分かち合うことが大切です。
二つ目に全員が参画していることです。一人ひとりの役割分担を明確にし、各人が出来ることを精一杯やることが必要です。
役員が主役ではなく、委員会が主役として光り輝いて欲しいのです。
『LOM活動の基本の再認識』
日本青年会議所の2000年代運動指針では人間力開発【Human
Development】が全ての活動に振り返るべきキーワードとなっています。では人間力とは何でしょう。「自らに活力と知力を兼ね備え積極果敢に社会改革運動を実践できる人間」とあります。
皆さんは青年会議所入会後、先輩や委員会メンバーとの交流から多くの刺激を受け、成長させて貰った経験が、少なからず一度はあったのではないでしょうか。時には議論し、活動に汗を流す。時には酒を酌み交わし、情報交換を通し、活力と知力を養ってきたことが人間力の開発につながっていたのです。
現在は多様な価値観を認め合い、幅広く人間関係を友好的に再構築する事が求められています。そのために、時代にあった時間の有効な使い方や、一人ひとりが思いやりを持ち協力し合うことを皆で実践していく事が最も大切なことなのです。
又LOM活動の大きな柱である自己修練を目的とした指導力開発【Leadership
Development】について、2000年代運動指針ではメンバー個人の資質向上だけでなく地域に貢献できる志を育む活動を目指そうとしています。青年経済人としてオンリーワンを目指した経営や起業家精神を養い、時代の要請に応えようとしてきました。
現在では、IT技術の活用を経て、情報化が一気に進んでいる社会発展に遅れることなく、知識を深め、自己啓発を促しながら、互いに刺激し合い、スキルアップしていきましょう。
同じくもう一つの柱であるまちづくりを目的とした社会開発【Community Development】については、それを実現する「人」との関連が曖昧であったとしています。そこで昨年度「自立と連携・輝ける未来へ」のスローガンの下、まちの絆づくりを目指して連携を模索した志を引継ぎ、全ての市民を視野に入れた「人間力開発」がJC運動の理想とする「まちづくり」である事を実践して行かなければならないのです。今日のまちづくり活動の全ては、時代に必要とされ、率先して挑戦していったものばかりです。積み重ねてきたノウハウを元に、新たな時代に向け発展的に運動していくものなのです。
継続事業の『わんぱく相撲』も16回を迎え、地域に根を張っています。もう一度趣旨の原点に立ち返りより多くの子供たちに理解され、楽しめるよう全員で進化させて行かなければならないのです。
一人ひとりが持つ誇りとそれに接する相手への思いやりを携え、熱く語り合い、全員が関われる気持ちを持って、活力と魅力のある青年会議所を目指しましょう。
○事業計画
(1)LOM活力、魅力の維持、発展を目指しメンバー全員による会員拡大
(2)組織の一つ一つが人によって支えられている基本を踏まえた人間力開発(Jaycee研修・交流・総務・時事)
(3)地域に貢献できる個人のスキルアップを目指した指導力開発(研修)
(4)地域市民への人間力開発を目指した社会開発(まちづくり)
(5)「全員参加」する全体事業としての青少年育成(わんぱく相撲)
(6)情報源としての活用とスキルアップを目指して千葉ブロック協議会との連携