2004年度 社団法人浦安青年会議所
基本方針並びに事業計画
More Creative!! -魅力あるJC、魅力あるまちへ-
理事長 菊 間 厚
■基本方針
「あなたはJCが好きですか?」
私が(社)浦安青年会議所に入会して8年が経ちました。この間、全くつまらなく感じたことや、何か違うと思ったこと、疲れてしまってやる気が出なかったことなど、常に前向きに活動してきたとはいえません。メンバーの中にも同じように感じている人がいるかもしれません。しかし、いまここにはJCに入会して本当に良かったと思う自分がいて、JCが大好きな自分がいます。みなさんはどうですか。
様々な職業や年齢の人が集い、いろいろな意見や価値観を持った個性的な人材の宝庫であるJCは、私にとっては宝箱のようなものです。この宝箱の中には多くの宝物が収められています。卒業するまでに、まだまだたくさんの宝物が増えていくはずです。自分が真剣に取り組めば必ずそれ以上の何かを得ることが出来る。それがJCであり、がんばった結果得られるつながりと自己成長こそがJCがもたらす宝です。
みなさんはJCに何を期待していますか。確かにJCは様々な機会と大きな可能性を秘めていますが、あくまでも箱であり、その箱の中で自分の宝となる何かを探すのは自分自身です。何かを待っているだけ、JCにいるだけでは何も始まりません。積極的に行動をしてこそ魅力ある出会いがあり、貴重な経験が出来るのです。自分とは全く違った考え方や、自分には無い何かを持ったメンバーとの出会い、そしてJCでの活動を通しての地域の人々との出会いは大きな刺激となり、自分自身の活性化、自己改革に大いに役立つ事と思います。JCという箱を最大限に活用し、まちづくり、ひとづくり、そして自分づくりに積極的に取り組んでいきましょう。
20歳から40歳という年代は、仕事や家庭など全てにおいて年々責任が重くなり、JCで活動できる時間も人それぞれだと思います。だからといって後ろ向きに活動してもそこからは何も生まれません。その限られた時間を自分自身に出来る100%の力で活動することが重要なのです。メンバー一人ひとりが「入会して良かった」「JCが好きだ」と思い、積極的な活動をしていくことで、(社)浦安青年会議所もこのまちの中でより魅力的になれるものと確信しています。
「あなたはこの国が好きですか?」
現在、私たちを取り巻く状況は、出口の見えないままただ時間だけが経過しているように思えます。相変わらず将来に不安を感じるニュースが、テレビや新聞等で毎日のように報じられています。いま、私たちは混沌とした時代の流れの中で大きな転換点に立っている事は間違いありません。ここで多少時間がかかっても、痛みを伴っても、これまでの価値観や生活スタイルを、新しい時代にあったものに変えていかなければならないのではないでしょうか。時代の流れの中で漂流することなく出口に向かう為には、しっかりと新しい時代を示す羅針盤と何事にもくじけずに必要な対策を断行していく信念が必要だと思います。
これまでこの国は、戦後の復興から右肩上がりの高度経済成長を経て、他に類を見ない発展を遂げてきました。この間、大量生産と大量消費そして大量廃棄を繰り返し、自然環境よりも経済効果、家庭よりも会社を優先しながら、物質的には非常に豊かな社会を築き上げてきました。しかし、その代償は大きく、豊かな自然は見る影も無くなり、人々は自由・人権という名のもとに責任は程々に権利ばかりを主張し、常に公益よりも私益が優先されるような、正直者が馬鹿を見るような社会になってしまったのではないでしょうか。これは物質社会の落とし穴であリ、私たちが傲慢になり如何に心が貧しくなってしまったのかを表しているのではないでしょうか。その結果、政治、経済、そして自然環境においても、また地域や学校、家庭でも大きな歪みが生じ、これまでのシステムが全く正常に機能しなくなってしまったのではないかと思います。
これからは、私たち一人ひとりが、人と自然、自分と他人、権利と義務、私益と公益といった関係を見つめ直し、痛みを伴っても、物質的な豊かさと心の豊かさ、そして豊かな自然環境とがバランス良く機能するシステムへと大きく価値観を転換するべきだと思います。周りに無関心な個人主義とは決別し、多少煩わしくとも自分の周りに関心を持ち続けましょう。そのときに大事な視点として、自分の暮らすこの国が、このまちが、そして自分の家族が大好きであり大事にしたい、と誇りに思えることが重要なのではないかと思います。好きだからこそ、関心を持ちより魅力的なものにしようと努力を続けていけるのではないでしょうか。
「あなたはこのまちが好きですか?」
仕事柄、私の会社にはこのまちに住みたいという人がたくさん訪れます。理由を尋ねるとその殆どが「ディズニーランドがあるから」と答えます。確かにディズニーランドは魅力的です。このまちに暮らし始めるきっかけとしては十分な魅力かも知れません。しかし、このまちをふるさとと考える人にとってそれだけでは十分ではないと思います。勿論、多くの先人達の努力により、地域ごとにそれぞれの魅力があると思います。しかし、まちの成り立ちから、このまちに暮らす人々が共有できるような魅力、文化が少ないのではないでしょうか。このまち全体としての魅力を求めていくことが大切であり、私たちの手でその魅力の種を見つけ出し、このまちの文化として育てることが出来れば、素晴らしいことであると考えます。
私たち(社)浦安青年会議所は、1981年の創立以来23年間にわたり、「明るい豊かな社会」を目指し、このまちのために、子ども達のために活動して参りました。そしてこれからも、このまちがより魅力にあふれ、いまより一人でも多くの人がこのまちが「好きだ」と思えるように、また多くの子ども達がこのまちを「ふるさとだ」と胸を張って思えるように、このまちに暮らす全ての人々と手を取りふれあいを大切にしながら、このまちの新たな魅力を発見し、またこのまちの文化を創造出来るよう積極的に活動していきます。
新しい時代はすぐそこまで来ている筈です。新しいまちの魅力も必ず見つかる筈です。JC自身がまちの魅力となり、国の魅力を創り出す原動力になれるように努力していくことが、新しい時代を切り拓いていく為に必要です。
私たちの暮らすこの国、私たちのふるさとであるこのまち、そして私たち一人ひとりのため、いまこの現状に止どまることなく、常に前を向き胸を張って、このまちらしい青年会議所運動を進めていきます。
■ 事業計画
・ 多くの人とふれあい、このまちの新たな魅力を発見、創造するための事業の開催
・ メンバー一人ひとりがより魅力的に輝くための人間力、指導力の開発
・ JCを有効活用するための研究及び実践
・ メンバー、OB、家族とのふれあいの場の創造
・ 創立25周年事業のための検討及び準備
・ 継続事業の開催及びそのあり方についての検討
・ 第53回全国大会水戸大会への積極的な支援、協力