2008年度社団法人浦安青年会議所基本方針並びに事業計画

            Benevolence 〜未来につなぐ大切なこころ〜
                       
                    第29代理事長 鈴木雄一
 基本方針



 物質的な豊かさとは引き換えに、心の豊かさを置き去りにしてしまったといわれる現代社会において、心の豊かさに焦点をあてた活動はますます重要度を増し、今後も様々な市民活動の中で展開されていくことでしょう。我々浦安青年会議所も過去27年に亘り、まちづくりの担い手として、地域に根ざした様々な活動を行ってきました。
 私たちが行うJC運動は、「明るい豊かな社会」を実現するというビジョンの下、一つひとつの活動を積み重ねていく事で少しずつ目標に近づいていくものであり、急激に成果が得られるものではなく、終点があるものでもありません。だからこそ、私たちが活動していくためには、メンバー一人ひとりがJC運動の明確なビジョンをしっかりと胸に刻み、ぶれることなく強い意志を持つ事が重要です。そして、そのビジョンと意思を代々受け継いでいかなければなりません。
 今年度、浦安青年会議所は「Benevolence〜未来につなぐ大切なこころ」をスローガンに掲げていきます。Benevolence(ビネヴォランス)とは、思いやり、道徳心、愛、善、善行という意味であり、我々が失いかけているものではないかと私は考えます。
メンバー一人ひとりがBenevolenceの意味を理解し、意識していけば、人々は心の豊かさを取り戻すことが出来るはずです。
 今年一年この言葉を胸に、心の豊かさに焦点をあて、愛するわがまちの未来を創るために、そして、浦安青年会議所の更なる向上を図るべく活動してまいります。



【未来を担う子ども達のために】

 近年、社会では少年犯罪の問題が後を絶ちません。「最近のこども達は変わった。」などと思いながら、身近に事件が起きていないがために、それらを対岸の火事と思っている人も多いと思います。昔から大人は子どもに社会の一員として、常識という物事の善悪も判断基準を日常生活の中で自然に教えてきました。子どもが地域の中で悪いことをすれば、自分の子、他人の子、分けへだてなく大人がそれを厳しく叱り、諭す環境がありました。その様な時代に比べ、日々のライフスタイルや地域のコミュニティーが変化し、人と人との繋がりが希薄となった現代社会において、私たちは、将来地域をそして日本を担っていく子ども達の心の豊かさとは何かを今一度考え、道徳心を醸成し、「思いやりの心」を育むことの出来るような活動をしていきたいと考えます。



【地域に求められるまちづくり事業】

我々JCメンバーは多業種で構成されており、地域をより多様な視点で捉えることが出来、さらに20代30代という社会の責任世代であることは、「明るい豊かな社会」を目指す上で、より現実的に未来を見据えた議論を行うことが出来ます。
 近年、わがまち浦安は目覚しい発展を遂げ、さらにより良いまちへと進化し続けています。新町を中心に新しい住人が増え続けるこのまちは、そこに住む人たちにとって、安住の地として、第二の故郷となることでしょう。またこのまちで生まれ育った人たちにとっても、かけがえのないまちであるはずです。その様なことを踏まえ、まちのため、市民のため、自分が住むこのまち浦安に対して、より愛着を感じられるようなまちづくりの一端を担う活動を行っていきます。



【修練の意識】

 情報化社会の中、企業はもとよりJCを取り巻く環境も日々変化しています。私たちはその変化に合わせて変えていくもの、変えてはいけないものを見極める判断力を磨く必要があると考えます。「人は人によって磨かれ成長する」様々な職業、価値観を持つメンバー同士が、様々な事業や研修を通じて自己研鑚することは、メンバー一人ひとりの更なる資質向上に繋がります。また地域のリーダーシップを図っていく上で、経営力の啓発も重要な責務であります。社会益を追及しようとする企業のモラルの確立が、企業人の心の豊かさ、そして地域社会の貢献に繋がります。
 今年度は青年経済人として、常に高い意識を持って自己研鑚に取り組み、個々の資質向上を目指す研修を進めていきたいと考えます。



【時代に適した組織にむけて】

 時代の変化と共に「公益法人認定法」が2008年12月から施行されます。現在はその準備段階でありますが、青年会議所は新しい法律に基づいた組織に進化しなければなりません。その為には、例会の運営方法や会計基準の見直しも視野に入れ検討する必要があります。スリムで中身を大切にする事業を意識し、また公益社団法人格の取得を視野に入れた勉強会や協議を重ね、一般市民参加型の諸事業を、より意識して検証するなど、着実に準備を進めてまいります。



 我々JCメンバーが日々唱えているJCIクリードの中に〜人類への奉仕が人生最善の仕事である〜という一節ががあります。人として、Jayceeとして持ち続けるべき崇高な思想であります。一人ひとりのメンバーが「明るい豊かな社会」の実現という理念のもと、志を同じくする仲間と共に活動を積み重ねていくからこそ、社会を変革できるのです。これからも浦安青年会議所は、この素晴らしい運動指針をもって活動できる喜びを糧に、地域社会に貢献します。



 事業計画


1.思いやりの心と道徳心を醸成する青少年育成事業の開催
2.このまちにより愛着を感じられるような事業の取り組み
3.全員で取り組む会員拡大
4.自己研鑚のための研修の開催
5.会員相互の親睦を図るための機会の創造
6.公益法人制度改革に対応した組織のあり方の検証と計画
7.出向者への積極的な支援・協力